42 歳男性。身長165 cm。血液検査の結果、血清ナトリウム濃度が147 mE…
42 歳男性。身長165 cm。血液検査の結果、血清ナトリウム濃度が147 mEq/Lであり、高張性脱水と診断され、輸液により水分を補給することになった。この患者の水分欠乏量に最も近い値はどれか。1つ選べ。ただし、この患者の体重は60 kg、血清ナトリウム濃度の目標値を140 mEq/L、体水分量を体重の50%とする。
- ⑴ 1.0 L1.0 Lでは体水分量30 Lに対して補正が不足し、血清ナトリウム濃度140 mEq/Lに達しません。
- ⑵ 1.5 L30 L×(147/140-1)=1.5 Lとなり、水分欠乏量として最も近い値です。
- ⑶ 2.0 L2.0 Lは計算値1.5 Lより多く、血清ナトリウム濃度を目標値以下に下げすぎることになります。
- ⑷ 2.5 L2.5 Lは計算値と合わず、体水分量や濃度比の扱いを誤った場合の値です。
- ⑸ 3.0 L3.0 Lは計算値の2倍で、体水分量を体重の100%とした場合などの値です。
解説
正解は⑵です。高張性脱水では、体内の水分が失われて血清ナトリウム濃度が上昇します。水分欠乏量は、体水分量×(現在の血清ナトリウム濃度÷目標値-1)で求められます。体水分量は体重60 kgの50%で30 Lなので、30 L×(147÷140-1)=30 L×0.05=1.5 Lとなります。実際の補正では、急激にナトリウム濃度を下げると脳浮腫を起こすおそれがあるため、時間をかけて少しずつ補正することが大切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198926.html)を加工して作成