65 歳女性。体重50 kg。深在性真菌症のためボリコナゾールを点滴にて投与開始…
65 歳女性。体重50 kg。深在性真菌症のためボリコナゾールを点滴にて投与開始した。投与開始7 日後の維持投与量は3 mg/kg で1 日2 回点滴静注している。血中濃度を測定したところ、平均血中濃度は1.25 μg/mL を推移していた。治療効果が得られていることから、担当医は経口投与への変更を予定しており、投与量の相談を受けた。12 時間間隔での経口投与を提案する場合の1 回あたりの投与量(mg)として、最も近い値はどれか。1つ選べ。ただし、ボリコナゾールの全身クリアランスは0.2 L/h/kg、本患者のバイオアベイラビリティは75%とする。
- ⑴ 100100 mgでは体内に入る量が75 mgとなり、平均血中濃度は目標の半分程度に下がります。
- ⑵ 150150 mgは静注時の1回量で、バイオアベイラビリティ75%を考慮していません。
- ⑶ 200必要な体内投与量150 mgを、バイオアベイラビリティ0.75で割ると200 mgになります。
- ⑷ 300300 mgでは平均血中濃度が目標の1.5倍程度となり、過量になります。
- ⑸ 400400 mgでは平均血中濃度が目標の2倍程度となり、副作用のおそれがあります。
解説
正解は⑶です。定常状態の平均血中濃度は、投与速度をクリアランスで割った値で表されます。全身クリアランスは0.2 L/h/kg×50 kg=10 L/hなので、平均血中濃度1.25 μg/mL(1.25 mg/L)を保つための投与速度は1.25×10=12.5 mg/hです。12時間間隔では1回あたり12.5×12=150 mgが体内に入る必要があり、バイオアベイラビリティが75%なので経口投与量は150÷0.75=200 mgとなります。なお点滴の3 mg/kg(150 mg)とも一致しており、計算の確認になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198925.html)を加工して作成