検討中の処方に関し、A病院の担当医から薬剤部の薬剤師に相談があった。薬剤師の回答…
45 歳男性。175 cm、55 kg。過去に痛風発作を経験したことがあったが、その後、症状は現れておらず、治療をしていなかった。最近、職場の健康診断で尿酸値の異常を指摘され、近所のA病院を受診した。受診時の検査で、血清クレアチニン値は0.8 mg/dL、血清尿酸値は9.0 mg/dL、AST は15 IU/L、ALT は18 IU/Lであった。A病院の担当医は、以下の処方で薬物治療を開始することを検討した。(処方)フェブキソスタット錠10 mg 1 回1 錠 (1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 14 日分その際、A病院の担当医がお薬手帳を確認したところ、B総合病院消化器内科から、潰瘍性大腸炎に対してプレドニゾロンとアザチオプリンが処方され、服用中であることが判明した。
検討中の処方に関し、A病院の担当医から薬剤部の薬剤師に相談があった。薬剤師の回答として適切なのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ そのまま処方して構いません。フェブキソスタットはアザチオプリンと併用禁忌であり、そのまま処方することはできません。
- ⑵ フェブキソスタット錠を減量してください。減量してもキサンチンオキシダーゼ阻害による相互作用は避けられず、併用禁忌であることに変わりはありません。
- ⑶ フェブキソスタット錠の規格を20 mg 錠に変更してください。20 mg錠への変更は増量であり、相互作用の問題を解決しません。
- ⑷ フェブキソスタット錠をアロプリノール錠に変更してください。アロプリノールもキサンチンオキシダーゼを阻害し、アザチオプリンの作用を増強するため不適切です。
- ⑸ フェブキソスタット錠をベンズブロマロン錠に変更してください。尿酸排泄促進薬のベンズブロマロンはキサンチンオキシダーゼを阻害せず、腎・肝機能も正常なので適切です。
解説
正解は⑸です。アザチオプリンは体内で6-メルカプトプリンになり、キサンチンオキシダーゼで代謝されて不活化されます。フェブキソスタットはこの酵素を阻害するため、6-メルカプトプリンの血中濃度が上昇して重篤な骨髄抑制を起こすおそれがあり、併用禁忌です。アロプリノールも同じ酵素を阻害するので不適切です。この患者は腎機能と肝機能が正常なので、尿酸排泄促進薬のベンズブロマロンへの変更が適切です。減量や規格変更では相互作用は避けられません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成