痛風の発作の予防にコルヒチンを服用している70歳の男性。慢性腎臓病がある。今回、…
痛風の発作の予防にコルヒチンを服用している70歳の男性。慢性腎臓病がある。今回、肺炎に対してクラリスロマイシンが処方された。薬剤師が処方医に行う提案として、最も適切なのはどれか。
- ⑴ 併用でコルヒチンの効果が落ちるため、尿酸降下薬への切り替えを提案する。併用で起こるのは効果の低下ではなく、コルヒチンの血中濃度の上昇と中毒です。
- ⑵ コルヒチンが胃の中でクラリスロマイシンと結合するため、服用の時刻をずらすよう提案する。相互作用は代謝と排出の阻害によるもので、時刻をずらしても防げません。
- ⑶ コルヒチンの代謝と排出が妨げられ中毒の危険が高まるため、別系統の抗菌薬を提案する。クラリスロマイシンは代謝酵素とP-糖たんぱく質を阻害し、腎機能が低い人では特に危険です。
- ⑷ 腎機能が低いとクラリスロマイシンの効果が弱まるため、2倍量への増量を提案する。腎機能が低い場合は、むしろ減量を検討する薬です。
- ⑸ クラリスロマイシンがコルヒチンの分解を速めるため、コルヒチンの増量を提案する。クラリスロマイシンはコルヒチンの代謝を阻害し、血中濃度を上げます。
解説
最も適切なのは、別系統の抗菌薬への変更を提案することです。コルヒチンはシトクロムP450 3A4で代謝され、P-糖たんぱく質で排出されます。クラリスロマイシンはこの両方を阻害するため、コルヒチンの血中濃度が上がり、下痢や筋障害、骨髄抑制などの中毒を起こすおそれがあります。腎機能や肝機能が低下した患者では危険がさらに高く、併用を避けることが求められます。
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