55歳の女性。3か月前から食事の味が分かりにくいと訴えて来院した。とくに甘いもの…
55歳の女性。3か月前から食事の味が分かりにくいと訴えて来院した。とくに甘いものの味が薄く感じるという。口腔粘膜と舌に異常はみられない。甘味、塩味、酸味、苦味のそれぞれについて、舌の部位ごとに感じ方を調べたい。用いる検査として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 舌の各部位に弱い直流電流を流し、金属のような味を感じる最小の強さを測る。電気味覚検査は部位ごとの閾値は測れますが、味の種類は区別できません。
- ⑵ 味の溶液をしみ込ませた小さなろ紙を舌の各部位に置き、感じた味を答えてもらう。ろ紙ディスク法は、味の種類ごと・部位ごとに閾値を調べられます。
- ⑶ 先の開いたコンパスを舌に当て、2点と感じる最小の幅を測る。2点の識別は触覚を調べる検査で、味覚は調べられません。
- ⑷ 色の変わるガムを決められた回数かんでもらい、色の変化を判定する。色の変わるガムは咀嚼の能力をみる検査で、味覚は調べられません。
- ⑸ ガムを決められた時間かんでもらい、その間に出た唾液の量を測る。ガムテストは刺激時の唾液の量をみる検査で、味覚は調べられません。
解説
最も適切なのは、味の溶液をしみ込ませたろ紙を舌の各部位に置くろ紙ディスク法です。この方法では、甘味、塩味、酸味、苦味のそれぞれについて、濃さを変えながら部位ごとの閾値を調べられます。電気味覚検査は電流で味を感じさせるため、神経の障害の部位を調べるのに向きますが、味の種類は区別できません。味覚障害では、亜鉛の不足や薬の副作用、口腔の乾燥なども確かめます。
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