48 歳の女性。下顎右側大臼歯部の咀嚼時の違和感を主訴として来院した。半年前に修…
48 歳の女性。下顎右側大臼歯部の咀嚼時の違和感を主訴として来院した。半年前に修復処置を受けたという。自発痛はないが、6 頰側歯肉に圧痛が認められる。初診時の口腔内写真(別冊No. 16A)とエックス線画像(別冊No. 16B)を別に示す。治療方針を決めるにあたり必要な検査はどれか。3 つ選べ。
- ⑴ 温度診温度診で歯髄の生死や炎症状態を評価でき、歯内療法の要否の判断に必要です。
- ⑵ 麻酔診麻酔診は疼痛部位が特定できない場合に用いる検査で、原因歯が明らかな本症例では不要です。
- ⑶ 歯髄電気診歯髄電気診で歯髄の生活反応を確認でき、治療方針の決定に必要です。
- ⑷ プロービングプロービングで歯周ポケットや歯根破折を疑う限局した深いポケットの有無を確認します。
- ⑸ レーザー蛍光強度測定レーザー蛍光強度測定は齲蝕の検出に用いる検査で、本症例の鑑別には役立ちません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴と⑶と⑷です。修復後の咀嚼時違和感と頰側歯肉の圧痛があり、写真や画像は確認できませんが、歯髄の状態、歯周組織の状態、歯根破折などを鑑別する必要があります。歯髄の生死や炎症の程度は温度診と歯髄電気診で評価し、歯周ポケットや歯根破折に特徴的な限局的に深いポケットの有無はプロービングで確認します。麻酔診は痛みの部位が特定できない場合の検査で、レーザー蛍光強度測定は齲蝕の検出に用います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成