追加薬剤の薬理作用に関連したリスクはどれか。2つ選べ。
75 歳男性。身長 168 cm、67 kg。かかりつけの内科を受診し、高血圧症の治療中である。今回、収縮期血圧が 151 mmHg、拡張期血圧が 87 mmHg であり、エサキセレノン錠 2.5 mg が追加された処方箋がかかりつけ薬局に FAX で送られてきた。薬剤師は実務実習生に服薬指導の内容を考えるように指示した。実務実習生は注意事項等情報(添付文書)のみを参考に検討していたことから、薬剤師はエサキセレノンの医薬品リスク管理計画(RMP:Risk Management Plan)も追加で参考にするようアドバイスした。
追加薬剤の薬理作用に関連したリスクはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 高カリウム血症ミネラルコルチコイド受容体遮断によりK⁺排泄が減少するため、高カリウム血症は薬理作用に関連したリスクです。
- ⑵ 生殖発生毒性生殖発生毒性は薬理作用に直接関連したリスクとはいえず、正答ではありません。
- ⑶ 低血圧関連事象降圧作用の延長として低血圧関連事象が起こり得るため、薬理作用に関連したリスクとして正答です。
- ⑷ QT 延長エサキセレノンの薬理作用からQT延長は説明できず、関連したリスクではありません。
- ⑸ 血栓塞栓症血栓塞栓症はエサキセレノンの薬理作用に関連したリスクではありません。
解説
正解は⑴と⑶です。エサキセレノンは非ステロイド型の選択的ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬で、アルドステロンの作用を遮断してNa⁺再吸収を抑え降圧作用を示します。同時にK⁺の排泄も減少するため、その薬理作用から高カリウム血症が重要なリスクとなり、RMPでも重要な特定されたリスクとされています。また降圧作用の延長として、めまいなどの低血圧関連事象も薬理作用に関連したリスクとして注意が必要です。QT延長や血栓塞栓症は薬理作用からは説明できません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198929.html)を加工して作成