薬剤師の法的責任に関する記述として正しいのはどれか。2つ選べ。
薬剤師の法的責任に関する記述として正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 薬剤師が疑義照会義務を怠った場合には、指示警告上の欠陥があったとして薬剤師は製造物責任を負う。製造物責任は製造業者などが負う責任で、疑義照会義務違反は不法行為責任などとして問われます。
- ⑵ 薬剤師が業務上知り得た秘密を正当な理由なく漏洩した場合には、秘密漏示罪に問われる可能性がある。業務上知り得た秘密を正当な理由なく漏らすと、刑法の秘密漏示罪に問われる可能性があります。
- ⑶ 薬剤師が罰金以上の刑となった場合には、業務の停止又は免許の取消しのいずれかの処分を受ける。罰金以上の刑は相対的欠格事由で、処分には戒告もあり、2種類のいずれかに限られません。
- ⑷ 債務不履行責任、不法行為責任又は製造物責任における損害賠償について、医療に関する場合にはいずれも消滅時効はない。債務不履行、不法行為、製造物責任のいずれの損害賠償請求権にも消滅時効があります。
- ⑸ 薬剤師が調剤過誤を起こして患者に健康被害を与えた場合には、薬剤師は損害賠償の義務を負う。調剤過誤で健康被害を与えた場合、薬剤師は民事上の損害賠償義務を負います。
解説
正解は⑵と⑸です。薬剤師が業務上知り得た人の秘密を正当な理由なく漏らした場合、刑法第134条の秘密漏示罪に問われる可能性があります。調剤過誤で患者に健康被害を与えた場合は、債務不履行責任や不法行為責任に基づく損害賠償義務を負います。製造物責任は製造業者などが負うもので、疑義照会義務違反に適用されるものではありません。罰金以上の刑は相対的欠格事由で、処分は戒告・業務停止・免許取消しの中から行われ、必ず処分されるとも限りません。損害賠償請求権には消滅時効があります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198929.html)を加工して作成