薬剤師の助言として適しているのはどれか。2つ選べ。
55 歳女性。身長160 cm、体重70 kg。地域のイベントの一つとして、近所の薬局で開催された健康フェアに参加した。糖分を多く含む飲料を好み、運動習慣がほとんどなく、ここ10 年来、健康診断を受けていなかった。薬局において血圧、指の穿刺血液による空腹時血糖値、HbA1c 値及び総コレステロール値を測定したところ、血圧は135/85 mmHg、空腹時血糖値は120 mg/dL、HbA1c 値は5.8%、総コレステロール値は220 mg/dL であった。薬剤師が受診を勧めたところ、受診前にできることとして、生活習慣の改善や特定保健用食品(トクホ)について質問された。
薬剤師の助言として適しているのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 適度な運動習慣を身につけ、適正体重に近づけてください。適度な運動と適正体重への減量は、血圧・血糖・脂質の改善に有効な生活習慣の改善策です。
- ⑵ 低タンパク質で高脂肪の食事を心がけてください。高脂肪の食事はコレステロールや体重の増加を招くため不適切です。脂質や糖質を控えたバランスのよい食事を勧めます。
- ⑶ 血糖値が気になる方には、難消化性デキストリンを含むトクホがあります。難消化性デキストリンは糖の吸収を穏やかにする作用があり、血糖値が気になる方向けのトクホに用いられています。
- ⑷ 血圧が高めの方には、キシリトールを含むトクホがあります。キシリトールは虫歯の原因になりにくい、歯の健康に関するトクホの関与成分で、血圧とは関係しません。
- ⑸ コレステロールが高めの方には、ラクトトリペプチドを含むトクホがあります。ラクトトリペプチドはACE阻害作用をもち、血圧が高めの方向けのトクホの関与成分です。コレステロール向けではありません。
解説
正解は⑴と⑶です。この女性は肥満傾向で血圧・空腹時血糖・総コレステロールがやや高く、生活習慣の改善が重要です。適度な運動習慣を身につけて適正体重に近づけることは、血圧・血糖・脂質のいずれの改善にも役立ちます。難消化性デキストリンは糖の吸収を穏やかにし、血糖値が気になる方向けのトクホの関与成分です。キシリトールは虫歯の原因になりにくい歯の健康向けの成分で、ラクトトリペプチドは血圧が高めの方向けの成分です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成