図は、健常人が絶食後に同じ重量の食品A又はBを摂取した後の血糖値と、食品Aを摂取…
図は、健常人が絶食後に同じ重量の食品A又はBを摂取した後の血糖値と、食品Aを摂取した後の血中インスリン濃度について考えられる経時変化を示したものである。食品A又はBは、精白米又は玄米のいずれかである。以下の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 食品Aよりも、食品Bの方がグリセミックインデックス(GI)値が低い。食品B(玄米)は食後血糖値の上昇が緩やかで、食品A(精白米)よりGI値が低いです。
- ⑵ 食品Aよりも、食品Bの方が糖尿病の発症リスクを高める作用がある。GI値の低い食品Bの方が、糖尿病の発症リスクを高める作用は小さいと考えられます。
- ⑶ 食品Aを摂取してから 30 分経過した時点では、摂取前よりもインスリンの分泌量が増加し、グリコーゲンの分解が促進されている。インスリン分泌が増えるとグリコーゲンの合成が促進され、分解は抑制されます。
- ⑷ 食品Aを摂取してから 60 分経過した時点では、インスリン依存的に活性化されたナトリウム-グルコース共輸送体 1(SGLT1)により筋肉にグルコースが取り込まれている。筋肉へのグルコース取込みはインスリン依存的なGLUT4によるもので、SGLT1は主に小腸で働きます。
- ⑸ 難消化性デキストリンを食品Aと同時に摂取すると、食品A摂取後の血糖値の最大値が低くなる。難消化性デキストリンは糖の吸収を緩やかにし、食後血糖値の最大値を低くします。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴と⑸です。図は見られませんが、正答から食品Bは食後血糖値の上昇が緩やかな玄米、食品Aは上昇が大きい精白米と考えられます。玄米は食物繊維が多く消化吸収が緩やかなため、GI値が精白米より低く、糖尿病の発症リスクを高める作用も小さいです。難消化性デキストリンは糖の吸収を緩やかにし、食後血糖値の上昇を抑えます。食後のインスリン分泌増加はグリコーゲンの合成を促進し分解を抑制します。筋肉へのグルコース取込みはインスリン依存的なGLUT4によるもので、SGLT1は小腸での吸収を担います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198929.html)を加工して作成