バルプロ酸Na シロップ剤から、セレニカR 顆粒への処方変更への提案内容として、…
6 歳男児。てんかん小発作の治療のため、以前からバルプロ酸Na シロップ5 %を服用している。進学に伴い、薬局薬剤師に服用回数を減らすことができないかとの相談があった。この男児は、2 ケ月前に上気道炎にて受診時に、錠剤が処方されたが服用できなかったため、散剤に変更となったと薬歴に記載されていた。そこで、セレニカR 顆粒40%(注)の処方への変更を主治医に提案することになった。(注) セレニカR 顆粒40%:1 g 中バルプロ酸ナトリウムを400 mg 含有する徐放性顆粒(処方)バルプロ酸Na シロップ5 % 1 回4 mL(1 日12 mL)1 日3 回 朝昼夕食後 30 日分
バルプロ酸Na シロップ剤から、セレニカR 顆粒への処方変更への提案内容として、適切なのはどれか。1つ選べ。なお、分量は製剤量とする。
- ⑴ 1 回0.6 g 1 日2 回 朝夕食後1日1.2 g(480 mg)となり1日量が不足するうえ、服用回数も1日2回のままです。
- ⑵ 1 回0.75 g1 日2 回 朝夕食後1日量1.5 g(600 mg)は正しいですが、1日1回投与が可能な製剤で服用回数を減らす希望に十分応えていません。
- ⑶ 1 回1.5 g 1 日1 回 朝食後1日600 mg÷400 mg/g=1.5 gで、徐放性顆粒のため1日1回投与により服用回数を減らせます。
- ⑷ 1 回3.0 g 1 日1 回 朝食後3.0 gは1,200 mgに相当し、現在の1日量600 mgの2倍になってしまいます。
- ⑸ 1 回6.0 g 1 日1 回 夕食後6.0 gは2,400 mgに相当し、現在の1日量の4倍と過量になります。
解説
正解は⑶です。バルプロ酸Naシロップ5%は1 mL中に50 mgを含むため、1日12 mLでは1日600 mgのバルプロ酸ナトリウムを服用しています。セレニカR顆粒40%は1 g中に400 mgを含むので、1日600 mgに相当する製剤量は1.5 gです。セレニカRは徐放性顆粒で1日1回投与が可能なため、服用回数を減らしたいという希望に合わせ、1回1.5 g、1日1回とするのが適切です。1日量が変わる選択肢は、用量の換算を誤ったものです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198926.html)を加工して作成