72 歳男性。本態性高血圧症のために、処方1 及び処方2 を服用していた。最近、…
72 歳男性。本態性高血圧症のために、処方1 及び処方2 を服用していた。最近、血圧が上昇したため、薬物による降圧療法を強化することになった。追加する治療薬として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。(処方1 )ニフェジピン徐放錠20 mg 1 回2 錠(1 日4 錠)1 日2 回 朝夕食後 14 日分(処方2 )テルミサルタン錠40 mg 1 回2 錠(1 日2 錠)1 日1 回 朝食後 14 日分
- ⑴ アムロジピンベシル酸塩アムロジピンはニフェジピンと同じジヒドロピリジン系Ca拮抗薬で、併用しても効果の上乗せは期待できません。
- ⑵ アメジニウムメチル硫酸塩アメジニウムはノルアドレナリンの再取り込みを抑えて血圧を上げる低血圧治療薬で、降圧には使えません。
- ⑶ シベンゾリンコハク酸塩シベンゾリンは不整脈に用いるクラスⅠ群抗不整脈薬で、降圧薬ではありません。
- ⑷ イルベサルタンイルベサルタンはテルミサルタンと同じARBであり、同系統の重複になるため追加薬として不適切です。
- ⑸ ドキサゾシンメシル酸塩Ca拮抗薬・ARBと作用機序が異なるα1遮断薬で、末梢血管抵抗を下げて降圧効果を上乗せできます。
解説
正解は⑸です。この患者はすでにニフェジピン徐放錠を1日80 mg、テルミサルタンを1日80 mgと、いずれも最大量近くまで服用しています。降圧を強化するには、作用機序の異なる薬を追加するのが基本です。α1遮断薬のドキサゾシンは血管平滑筋のα1受容体を遮断して末梢血管抵抗を下げるため、追加薬として適切です。同じ系統のCa拮抗薬やARBを重ねても効果の上乗せは期待しにくく、副作用が増えるだけになります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198926.html)を加工して作成