間質性肺炎に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
間質性肺炎に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 閉塞性換気障害のために肺活量が減少する。間質性肺炎は肺が硬くなる拘束性換気障害を示します。閉塞性換気障害はCOPDや喘息の特徴です。
- ⑵ 原因として最も頻度が高いのは、副腎皮質ステロイド性薬の副作用である。原因の多くは特発性で、薬剤性では抗がん薬やアミオダロンなどが知られます。ステロイドはむしろ治療薬として用います。
- ⑶ 乾性咳嗽が出現する。痰を伴わない乾いた咳(乾性咳嗽)と労作時の呼吸困難が代表的な症状です。
- ⑷ 胸部聴診で呼息時にブツブツという粗い断続性ラ音が聴取される。聴取されるのは吸気終末のパチパチという細かい捻髪音(fine crackles)で、呼気時の粗い断続性ラ音ではありません。
- ⑸ 特発性肺線維症に対しては、ニンテダニブエタンスルホン酸塩を投与することがある。ニンテダニブはチロシンキナーゼ阻害作用をもつ抗線維化薬で、特発性肺線維症の進行抑制に用いられます。
解説
正解は⑶と⑸です。間質性肺炎は肺胞壁などの間質に炎症や線維化が起こる疾患で、肺が硬くなるため拘束性換気障害を示し、肺活量が減少します。症状は乾いた咳(乾性咳嗽)と労作時の息切れが特徴で、聴診では吸気の終わりにパチパチという細かい捻髪音(fine crackles)が聴かれます。原因が特定できない特発性のものが多く、特発性肺線維症には抗線維化薬のニンテダニブやピルフェニドンが用いられます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198926.html)を加工して作成