デキストラン硫酸固定化セルロースを用いた吸着器によるアフェレシス(注)施行中の患…
デキストラン硫酸固定化セルロースを用いた吸着器によるアフェレシス(注)施行中の患者への投与禁忌薬はどれか。1つ選べ。(注) アフェレシス:生体内のさまざまな血液関連因子を分離・除去して治療する広範囲な医療技術の総称
- ⑴ ニフェジピンニフェジピンはCa²⁺チャネル遮断薬で、ブラジキニン分解に関与せず禁忌ではありません。
- ⑵ エナラプリルマレイン酸塩ACE阻害によりブラジキニンが蓄積し、ショックを起こすおそれがあるため禁忌で正答です。
- ⑶ イルベサルタンイルベサルタンはARBで、ブラジキニン分解を阻害しないため禁忌とされていません。
- ⑷ エサキセレノンエサキセレノンはミネラルコルチコイド受容体遮断薬で、この併用禁忌に該当しません。
- ⑸ ドキサゾシンメシル酸塩ドキサゾシンはα1遮断薬で、ブラジキニン分解に関与せず禁忌ではありません。
解説
正解は⑵です。デキストラン硫酸固定化セルロースを用いたLDLアフェレシスでは、陰性荷電をもつ吸着材に血液が接触することで、キニン系が活性化されブラジキニンが産生されます。エナラプリルなどのACE阻害薬は、ブラジキニンを分解するキニナーゼⅡ(ACE)を阻害するため、ブラジキニンが蓄積して急激な血圧低下やショックを起こすおそれがあり、併用は禁忌とされています。ARBのイルベサルタンはこの機序をもちません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成