心電図上でQT 間隔の延長により生じやすくなる不整脈はどれか。1つ選べ。
心電図上でQT 間隔の延長により生じやすくなる不整脈はどれか。1つ選べ。
- ⑴ 洞停止洞停止は洞結節の興奮が一時的に止まる状態で、洞機能不全症候群でみられ、QT延長とは直接関係しません。
- ⑵ 洞房ブロック洞房ブロックは洞結節の興奮が心房に伝わらない伝導障害で、QT延長によるものではありません。
- ⑶ 心房細動心房細動は心房の無秩序な興奮で、加齢や高血圧、弁膜症などが要因となり、QT延長とは直接関係しません。
- ⑷ 発作性上室頻拍発作性上室頻拍は房室結節リエントリーなどによる頻拍で、QT延長によって起こるものではありません。
- ⑸ 多形性心室頻拍QT延長では早期後脱分極が起こりやすく、トルサード・ド・ポアント(多形性心室頻拍)を生じやすくなります。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。QT間隔の延長は心室の再分極が遅れていることを示し、早期後脱分極が起こりやすくなるため、トルサード・ド・ポアントと呼ばれる多形性心室頻拍を生じやすくなります。これは心室細動に移行して突然死の原因となり得ます。先天性QT延長症候群のほか、Ⅰa群・Ⅲ群抗不整脈薬、マクロライド系抗菌薬、抗精神病薬、低カリウム血症などが原因になります。洞停止、洞房ブロック、心房細動、発作性上室頻拍はQT延長と直接の関係はありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198926.html)を加工して作成