副腎皮質ステロイド性薬が適用される腎疾患はどれか。1つ選べ。
副腎皮質ステロイド性薬が適用される腎疾患はどれか。1つ選べ。
- ⑴ 腎硬化症腎硬化症は高血圧による腎細動脈の硬化で起こり、治療は血圧管理が中心でステロイドの適応ではありません。
- ⑵ 糖尿病性腎症糖尿病性腎症は血糖・血圧管理やSGLT2阻害薬などで治療し、ステロイドは血糖を悪化させるため適応ではありません。
- ⑶ 痛風腎痛風腎は尿酸塩の沈着による腎障害で、尿酸降下療法と尿のアルカリ化が中心です。
- ⑷ 多発性嚢胞腎多発性嚢胞腎は遺伝性疾患で、トルバプタンが用いられることがありますが、ステロイドの適応ではありません。
- ⑸ 特発性膜性腎症特発性膜性腎症は免疫複合体の沈着による疾患で、ネフローゼ症候群に対してステロイドが用いられます。
解説
正解は⑸です。特発性膜性腎症は、糸球体基底膜の上皮下に免疫複合体が沈着する疾患で、成人のネフローゼ症候群の主要な原因の一つです。免疫学的機序によるため、ネフローゼ症候群を呈する場合には副腎皮質ステロイド薬(必要に応じて免疫抑制薬を併用)が用いられます。一方、腎硬化症は高血圧による腎血管の障害、糖尿病性腎症は高血糖による障害、痛風腎は尿酸の沈着、多発性嚢胞腎は遺伝性の疾患であり、いずれもステロイドの適応にはなりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198926.html)を加工して作成