60 歳女性。腎不全のため高カロリー輸液による栄養管理を実施することになった。担…
60 歳女性。腎不全のため高カロリー輸液による栄養管理を実施することになった。担当薬剤師はブドウ糖含有率50%の基本輸液500 mL、脂肪乳剤100 mL、高カロリー輸液用微量元素製剤2 mL、総合ビタミン剤5 mL を用意した。この組成の輸液に加える総窒素量10 mg/mL の総合アミノ酸輸液の量として、最も近いのはどれか。1つ選べ。ただし、この患者のNPC/N 比を400、脂肪乳剤100 mL に含まれる熱量を200 kcal とする。
- ⑴ 200 mL200 mLでは窒素量2 gとなり、NPC/N比は600になってしまいます。
- ⑵ 300 mLNPC 1,200 kcal÷400で窒素3 gが必要で、10 mg/mLのアミノ酸輸液300 mLに相当します。
- ⑶ 400 mL400 mLでは窒素量4 gとなり、NPC/N比は300に下がります。
- ⑷ 500 mL500 mLでは窒素量5 gとなり、NPC/N比は240と低くなります。
- ⑸ 600 mL600 mLでは窒素量6 gとなり、NPC/N比は200と腎不全患者に適さない値です。
解説
正解は⑵です。非タンパク質カロリー(NPC)は、ブドウ糖50%の基本輸液500 mLに含まれるブドウ糖250 g×4 kcal/g=1,000 kcalと、脂肪乳剤の200 kcalを合わせた1,200 kcalです。NPC/N比を400とするので、必要な窒素量は1,200÷400=3 g=3,000 mgとなります。総合アミノ酸輸液は総窒素量10 mg/mLなので、加える量は3,000÷10=300 mLです。腎不全ではタンパク質負荷を抑えるため、通常よりNPC/N比を高く設定する点もあわせて押さえておきます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198925.html)を加工して作成