禁煙支援では行動変容のステージに合わせて支援することが重要である。この男性の行動…
30 歳男性。喫煙歴10 年。1 週間前から禁煙を決意し、自分でたばこをやめてみた。しかし、このまま禁煙が続けられるのか不安があり、薬局を訪れて薬剤師に相談した。男性:禁煙に関して相談してもよろしいですか。薬剤師:なんでもどうぞ。男性: 実は、1 週間前にたばこをやめてから、ここ数日イライラしてしまって、禁煙をこのまま続けられるか不安です。薬剤師: 1 週間禁煙は続けられたけれども、これからも続けられるのか不安なのですね。
禁煙支援では行動変容のステージに合わせて支援することが重要である。この男性の行動変容のステージに対する薬剤師の働きかけとして、適切なのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ 無関心期(前熟考期)なので喫煙による問題に気づくよう支援し、禁煙への関心を高める。男性はすでに禁煙を始めており、関心がない無関心期ではありません。
- ⑵ 関心期(熟考期)なので禁煙に関心を持ちだしたことを評価する。男性はすでに禁煙を実行しており、行動前の関心期ではありません。
- ⑶ 準備期なので禁煙行動実施の宣言をしてもらう。準備期は近いうちに行動を始めようとする段階で、すでに1週間禁煙している男性には当てはまりません。
- ⑷ 実行期なので禁煙が継続できていることに焦点を当てて行動を強化する。禁煙開始から6か月未満の実行期であり、継続できていることに焦点を当てて行動を強化します。
- ⑸ 維持期なので自己効力感を高めるために禁煙が持続できている秘訣を話してもらう。維持期は行動が6か月以上続いた段階で、禁煙1週間の男性には当てはまりません。
解説
正解は⑷です。行動変容ステージモデルでは、行動を変えてから6か月未満の段階を実行期、6か月以上続いている段階を維持期とします。この男性は1週間前から禁煙を続けているので実行期にあたり、禁煙が継続できていることを認めて褒め、イライラへの対処法などを一緒に考えて行動を強化する支援が適切です。無関心期は6か月以内に行動を変える気がない段階、関心期は6か月以内に変えようと考えている段階、準備期は1か月以内に始めようとしている段階で、いずれもこの男性には当てはまらない段階です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198925.html)を加工して作成