妻から「薬は夫が自分で管理しているが、飲んだはずの薬を再度飲んだり服薬を忘れる日…
84 歳男性。妻との二人暮らし。軽度のアルツハイマー型認知症と診断され、ドネペジル塩酸塩による治療を開始した。(処方)ドネペジル塩酸塩錠3 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 14 日分
妻から「薬は夫が自分で管理しているが、飲んだはずの薬を再度飲んだり服薬を忘れる日があるようだ。」、「服薬後の食欲低下と腹痛、下痢がある。」と薬局に相談があった。また、認知症治療を続け、夫が薬を正しく使用しているか確認できるようにしたいとの要望があった。患者の状態等や妻の要望を考慮して、かかりつけ医に提案する、ドネペジル塩酸塩錠から変更する薬剤として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ ドネペジル塩酸塩口腔内崩壊錠口腔内崩壊錠は飲みやすくなりますが同じ成分で消化器症状が残り、服薬の確認もしにくいままです。
- ⑵ ドネペジル塩酸塩経口ゼリー経口ゼリーも同じドネペジルで消化器症状が残り、服用状況の確認が難しい点は変わりません。
- ⑶ ガランタミン錠ガランタミンは1日2回服用のため管理がより難しく、消化器症状も起こりえます。
- ⑷ リバスチグミンテープリバスチグミンテープは消化器症状が起こりにくく、貼付の有無を家族が目で見て確認できます。
- ⑸ メマンチン塩酸塩錠メマンチンは中等度以上の認知症が適応で、軽度のこの患者への変更薬としては適しません。
解説
正解は⑷です。この患者では飲み忘れや重複服用があり、ドネペジルによる食欲低下や腹痛、下痢といった消化器症状もみられます。リバスチグミンテープは1日1回貼り替える貼付剤で、皮膚から一定の速度で吸収されるため、経口薬に比べて消化器症状が起こりにくいとされます。また貼付しているかどうかを家族が目で見て確認できるため、妻の要望にも合っています。口腔内崩壊錠やゼリーは同じ成分で消化器症状が残り、ガランタミン錠は1日2回服用で管理が難しくなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198925.html)を加工して作成