冠攣縮性狭心症の病態と治療に関する記述として、正しいのはどれか。1つ選べ。
冠攣縮性狭心症の病態と治療に関する記述として、正しいのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ 心筋の壊死をきたす。冠攣縮性狭心症の虚血は一過性であり、心筋の壊死をきたすのは心筋梗塞です。
- ⑵ 発作は1 時間以上持続する。発作は通常数分から15分程度で治まり、1時間以上続く場合は心筋梗塞が疑われます。
- ⑶ 発作は夜間や早朝に生じることが多い。副交感神経が優位となる夜間から早朝の安静時に発作が生じやすいのが特徴です。
- ⑷ 非発作時でも、心電図異常を認める。心電図変化は発作時の一過性のST上昇で、非発作時には異常を認めないことが多いです。
- ⑸ 発作予防には、アドレナリン β 受容体遮断薬が有効である。β遮断薬は冠攣縮を悪化させるおそれがあり、予防にはCa拮抗薬や硝酸薬を用います。
解説
正解は⑶です。冠攣縮性狭心症は冠動脈の一過性の攣縮により心筋虚血が起こる病態で、副交感神経が優位となる夜間から早朝の安静時に発作が起こりやすいのが特徴です。発作は通常数分から15分程度で治まり、心筋の壊死は起こさず、発作時には心電図でST上昇がみられますが非発作時は正常なことが多くあります。予防にはCa拮抗薬や硝酸薬が有効で、β遮断薬はα受容体の作用が相対的に強まって攣縮を悪化させるおそれがあるため、単独では使わない点が重要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198925.html)を加工して作成