遺伝子多型により、フェニトインの体内動態に最も影響を及ぼす代謝酵素はどれか。1つ…
遺伝子多型により、フェニトインの体内動態に最も影響を及ぼす代謝酵素はどれか。1つ選べ。
- ⑴ CYP2C9フェニトインは主にCYP2C9で代謝され、その遺伝子多型が血中濃度に最も大きく影響します。
- ⑵ NAT2NAT2はイソニアジドなどのアセチル化に関わり、フェニトインの主代謝酵素ではありません。
- ⑶ CYP2D6CYP2D6はコデインやタモキシフェンなどの代謝で多型が問題になる酵素です。
- ⑷ UGT1A1UGT1A1はイリノテカンの活性代謝物SN-38のグルクロン酸抱合で多型が問題になります。
- ⑸ CYP2C19CYP2C19もフェニトイン代謝に一部関与しますが、主要な酵素はCYP2C9です。
解説
正解は⑴です。フェニトインは主に肝臓のCYP2C9で水酸化されて代謝され、一部はCYP2C19も関与します。CYP2C9の遺伝子多型(*3など)で酵素活性が低い人では代謝が遅れ、血中濃度が上がって眼振や運動失調などの中毒症状が出やすくなります。フェニトインは治療域で代謝が飽和する非線形の体内動態を示すため、遺伝子多型の影響がさらに大きく現れます。NAT2はイソニアジド、CYP2D6はコデイン、UGT1A1はイリノテカンの代謝で多型が問題になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198925.html)を加工して作成