この妊婦への対応として、適切なのはどれか。1つ選べ。
39 歳女性。今回初めて妊娠した。8 週目の妊婦健診でB 型肝炎の検査を実施したところ、HBs 抗原が陽性であった。
この妊婦への対応として、適切なのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ HBe 抗原を検査する。HBe 抗原を検査して、ウイルスの増殖力や母子感染のリスクを評価します。
- ⑵ B 型肝炎ワクチンを接種する。すでに HBs 抗原陽性の感染者であり、妊婦本人へのワクチン接種は意味がありません。
- ⑶ 速やかに、抗HBs 人免疫グロブリンを投与する。抗 HBs 人免疫グロブリンは出生直後の児に投与するもので、妊婦に投与する対応ではありません。
- ⑷ エンテカビルを投与する。エンテカビルは動物実験で催奇形性が報告されており、妊婦への投与は避けます。
- ⑸ 出産まで、特に対応の必要はない。感染状態の評価や出生児への母子感染予防の準備が必要で、何もしないのは不適切です。
解説
正解は⑴です。HBs 抗原陽性の妊婦では、まず HBe 抗原などを検査して感染状態やウイルスの増殖力、母子感染のリスクを評価します。HBe 抗原陽性の場合は感染力が強く、児への垂直感染の危険が高くなります。母子感染の予防は、出生した児に抗 HBs 人免疫グロブリンと B 型肝炎ワクチンを投与して行い、妊婦本人にワクチンや免疫グロブリンを投与する対応ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成