フェンタニルクエン酸塩注射液を投与開始から10 分後、担当医が別の患者に誤って投…
フェンタニルクエン酸塩注射液を投与開始から10 分後、担当医が別の患者に誤って投与されていることに気づき、すぐに投与を中止した。その後、麻薬管理者がこの麻薬の誤投与に対して行う届出に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ 麻薬廃棄届を届け出る。麻薬廃棄届は、未使用の麻薬をあらかじめ届け出て廃棄する場合の届出で、誤投与には当たりません。
- ⑵ 所有麻薬届を届け出る。所有麻薬届は、免許の失効時などに所有している麻薬を届け出るもので、誤投与には当たりません。
- ⑶ 麻薬事故届を届け出る。別の患者への誤投与は麻薬の事故に当たるため、麻薬管理者は麻薬事故届を提出します。
- ⑷ 調剤済麻薬廃棄届を届け出る。調剤済麻薬廃棄届は、施用後に残った麻薬を廃棄した場合の届出で、誤投与の届出ではありません。
- ⑸ 届出は必要ない。麻薬の誤投与は事故に当たるため、届出が必要です。
解説
正解は⑶です。麻薬及び向精神薬取締法では、麻薬管理者は管理する麻薬について滅失、盗取、所在不明その他の事故が生じたときは、速やかに都道府県知事に麻薬事故届を提出しなければなりません。本来投与すべき患者とは別の患者に誤って投与した場合も、本来の目的で施用されなかった事故として麻薬事故届の対象になります。麻薬廃棄届は使用せずに廃棄する場合、調剤済麻薬廃棄届は調剤後の残りを廃棄した場合、所有麻薬届は免許失効時などの届出です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成