大腸がんのプロモーターはどれか。1つ選べ。
大腸がんのプロモーターはどれか。1つ選べ。
- ⑴ 12-O-テトラデカノイルホルボール-13-アセテート(TPA)TPAはプロテインキナーゼCを活性化する代表的なプロモーターで、主にマウス皮膚の二段階発がん実験で知られています。
- ⑵ 食塩食塩の過剰摂取は胃粘膜を傷つけ、胃がんのプロモーターとして働くとされます。大腸がんではありません。
- ⑶ デオキシコール酸デオキシコール酸は腸内細菌が作る二次胆汁酸で、大腸上皮の増殖を促す大腸がんのプロモーターとされています。
- ⑷ フェノバルビタールフェノバルビタールは薬物代謝酵素を誘導し、主に肝がんのプロモーターとして知られています。
- ⑸ 2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-p-ジオキシンTCDD(ダイオキシン)はAh受容体を介して作用する強力なプロモーターで、主に肝がんとの関連で知られます。
解説
正解は⑶です。デオキシコール酸は二次胆汁酸で、腸内細菌が一次胆汁酸のコール酸を脱水酸化して作ります。高脂肪食で胆汁酸の分泌が増えると大腸内の濃度が上がり、大腸上皮の増殖を促して発がんのプロモーターとして働くと考えられています。TPAは皮膚がん、食塩は胃がん、フェノバルビタールとダイオキシン(TCDD)は肝がんのプロモーターとして知られており、標的となる臓器で区別して覚えておくことが大切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成