代謝物が、主としてメトヘモグロビン血症を引き起こすのはどれか。1つ選べ。
代謝物が、主としてメトヘモグロビン血症を引き起こすのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ パラコートパラコートは体内で酸化還元を繰り返して活性酸素を生じ、主に肺線維症を引き起こします。
- ⑵ ベンゼンベンゼンの代謝物は骨髄を障害し、再生不良性貧血や白血病を引き起こします。メトヘモグロビン血症が主ではありません。
- ⑶ 四塩化炭素四塩化炭素はCYP2E1によりトリクロロメチルラジカルとなり、脂質過酸化による肝障害を引き起こします。
- ⑷ アニリンアニリンはN-水酸化されてフェニルヒドロキシルアミンとなり、ヘモグロビンを酸化してメトヘモグロビン血症を起こします。
- ⑸ n-ヘキサンn-ヘキサンは代謝物の2,5-ヘキサンジオンが末梢神経を障害し、多発性神経炎を起こします。
解説
正解は⑷です。アニリンは主にCYPによってN-水酸化され、フェニルヒドロキシルアミンとなり、さらにニトロソベンゼンを生じます。これらの代謝物がヘモグロビンの2価鉄を3価鉄に酸化し、メトヘモグロビン血症を引き起こします。その結果、酸素運搬能が低下してチアノーゼを生じます。パラコートは肺線維症、ベンゼンは再生不良性貧血や白血病、四塩化炭素は肝障害、n-ヘキサンは多発性神経炎が主な毒性です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成