化学物質の in vitro 遺伝毒性試験に関する記述として、正しいのはどれか。…
化学物質の in vitro 遺伝毒性試験に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 細菌を用いる復帰突然変異試験は、試験菌株の表現型がアミノ酸非要求性に復帰することを利用する方法である。試験菌株がアミノ酸非要求性に復帰してコロニーを作ることを利用するので正答です。
- ⑵ マウスリンフォーマTK(チミジンキナーゼ)試験は、突然変異によりコロニーが形成されなくなることを利用する方法である。TK遺伝子が変異した細胞はトリフルオロチミジン存在下でも生き残り、コロニーを形成します。
- ⑶ 小核試験は、塩基対置換型の点突然変異を検出する方法である。小核試験は染色体の切断や数的異常を検出する方法で、点突然変異の検出法ではありません。
- ⑷ コメットアッセイは、切断されたDNA の電気泳動における移動度が小さくなることを利用して遺伝毒性を検出する方法である。切断されたDNAは移動度が大きくなり、彗星の尾のように伸びることを利用します。
- ⑸ 不定期DNA 合成試験は、損傷したDNA の修復合成を測定する方法である。損傷DNAの修復合成(不定期DNA合成)を測定する方法なので正答です。
解説
正解は⑴と⑸です。細菌を用いる復帰突然変異試験(Ames試験)は、ヒスチジン要求性のサルモネラ菌などが突然変異でアミノ酸非要求性に戻り、コロニーを形成することを利用します。不定期DNA合成試験は、DNA損傷後の修復合成による放射性チミジンの取り込みを測定します。小核試験は染色体異常を、コメットアッセイは断片化したDNAが電気泳動で尾状に長く移動することを利用して検出します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成