食品中の発がん物質に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
食品中の発がん物質に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ サイカシンは、β-グルクロニダーゼにより加水分解されて発がん作用を示す。サイカシンは配糖体で、β-グルクロニダーゼではなく腸内細菌のβ-グルコシダーゼで加水分解されて活性化されます。
- ⑵ アフラトキシンB1 は、シトクロムP450 によりエポキシ化されて発がん作用を示す。アフラトキシンB1はシトクロムP450で8,9-エポキシドとなり、DNAと結合して発がん作用を示します。
- ⑶ Trp-P-1 は、高温での加熱調理により食品中の核酸から生成する。Trp-P-1は核酸ではなく、アミノ酸のトリプトファンが高温で加熱分解されて生成します。
- ⑷ ベンゾ[a]ピレンは、高温での加熱調理により食品中のアミノ酸から生成する。ベンゾ[a]ピレンは脂肪など有機物の不完全燃焼で生じ、アミノ酸の加熱分解物ではありません。
- ⑸ ジメチルニトロソアミンは、酸性下において、亜硝酸とジメチルアミンとの反応により生成する。ジメチルニトロソアミンは酸性条件下で亜硝酸とジメチルアミンが反応して生成します。
解説
正解は⑵と⑸です。アフラトキシンB1はカビ毒で、肝臓のシトクロムP450により8,9-エポキシドに代謝活性化され、DNAのグアニンと結合して肝がんを引き起こします。ジメチルニトロソアミンは、胃のような酸性条件で亜硝酸と二級アミンのジメチルアミンが反応して生成するニトロソ化合物です。サイカシンは腸内細菌のβ-グルコシダーゼで加水分解されて活性化されます。Trp-P-1はトリプトファンの加熱分解物、ベンゾ[a]ピレンは有機物の不完全燃焼で生じる多環芳香族炭化水素です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198925.html)を加工して作成