肺アスペルギルス症でイトラコナゾールのカプセルを服用している68歳の男性に、逆流…
肺アスペルギルス症でイトラコナゾールのカプセルを服用している68歳の男性に、逆流性食道炎に対してランソプラゾールが追加された。薬剤師が処方医に行う提案として、最も適切なのはどれか。
- ⑴ ランソプラゾールがイトラコナゾールの代謝を誘導するため、イトラコナゾールの増量を提案する。吸収の低下は胃のpHの上昇によるもので、代謝の誘導によるものではありません。
- ⑵ 胃酸が減るとカプセルからの溶解と吸収が落ちるため、内用液への変更などを提案する。カプセルは溶解に胃酸が必要で、胃酸を抑える薬との併用で吸収が大きく下がります。
- ⑶ 両剤の間には問題となる相互作用がないため、処方どおりに調剤し服用の方法も変えない。胃酸の分泌を抑える薬との併用でカプセルの吸収は大きく下がります。
- ⑷ 胃酸が減るとイトラコナゾールの吸収が高まって過量になるため、減量を提案する。胃酸が減ると吸収は低下し、過量になるのではなく効果が弱まります。
- ⑸ イトラコナゾールがランソプラゾールの吸収を妨げるため、服用の間隔を2時間あけるよう提案する。問題となるのはイトラコナゾールの側の吸収の低下です。
解説
最も適切なのは、内用液への変更などを提案することです。イトラコナゾールのカプセルは、溶解に胃酸が必要なため、プロトンポンプ阻害薬などで胃内のpHが上がると吸収が大きく下がり、効果が不十分になるおそれがあります。内用液は溶けた状態で投与されるため、胃酸の影響を受けにくくなります。また、イトラコナゾールは代謝酵素を強く阻害するため、ほかの併用薬の確認も大切です。
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