薬の効き方や副作用の起こりやすさが、遺伝的な素因によって変わる例を整理した。記述…
薬の効き方や副作用の起こりやすさが、遺伝的な素因によって変わる例を整理した。記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 薬物代謝酵素の遺伝子多型は、生活習慣を改善することで変えることができる。遺伝子多型は生まれつきの遺伝情報の違いで、生活習慣では変わりません。
- ⑵ シトクロムP450の2C19分子種の働きが弱い人では、クロピドグレルの効果が強く出る。クロピドグレルはこの酵素で活性化されるプロドラッグのため、働きが弱い人では効果が弱まります。
- ⑶ コデインは2D6分子種でモルヒネに変わり、働きが強い人で呼吸抑制が起こりやすい。代謝が非常に速い人では、生じるモルヒネが多くなり、過量の症状が現れやすくなります。
- ⑷ チオプリン製剤では、ある代謝酵素の遺伝子多型をもつ人で重い白血球減少が起こりやすい。日本人に多い遺伝子多型で、投与前に検査を行って用量を判断します。
- ⑸ カルバマゼピンによる重い皮膚障害の起こりやすさには、人種による違いがない。重い皮膚障害と関連する白血球の型があり、その頻度は人種によって異なります。
解説
正解は⑶と⑷です。コデインはシトクロムP450の2D6分子種でモルヒネに変わるため、この酵素の働きが非常に強い人では呼吸抑制などが起こりやすくなります。チオプリン製剤では、ある代謝酵素の遺伝子多型をもつ人で重い白血球減少が起こりやすく、事前の検査が行われます。クロピドグレルは2C19分子種で活性化されるため、働きが弱い人では効果が弱まります。遺伝子多型は生活習慣では変わりません。
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