臨床研究の論文を読み、用いられている統計手法が適切かどうかを評価した。統計解析の…
臨床研究の論文を読み、用いられている統計手法が適切かどうかを評価した。統計解析の考え方に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 有意水準5%の検定で有意差が認められなかったことは、2群に差がないことを証明している。有意差がないことは差がないことの証明ではなく、差を検出できなかったことを意味します。
- ⑵ 95%信頼区間の幅が広いほど、母集団の値の推定の精度は高いと判断できる。信頼区間の幅が広いほど推定の不確かさが大きく、精度は低いと判断します。
- ⑶ 同じ患者の治療の前後のように対応のある2群の平均値は、対応のないt検定で比べる。対応のあるデータは、個人ごとの差を用いる対応のあるt検定などで比べます。
- ⑷ 正規分布に従わない連続データを2群で比べるときには、ノンパラメトリック検定を用いることがある。分布の形を仮定しない順位に基づく検定を用いると、正規分布の仮定が成り立たない場合でも比較できます。
- ⑸ 性別や有効・無効のような名義尺度のデータの比較には、カイ二乗検定などが用いられる。分割表にまとめた度数の偏りを調べるカイ二乗検定やフィッシャーの直接確率法が用いられます。
解説
正しいのは、ノンパラメトリック検定とカイ二乗検定の使い方についての記述です。統計手法は、データの尺度、分布の形、対応の有無で選びます。正規分布に従う連続データにはt検定、従わない場合や順序尺度には順位に基づく検定、名義尺度にはカイ二乗検定を用います。有意差がないことは差がないことの証明ではありません。信頼区間は狭いほど推定の精度が高いことを示します。
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