角膜内皮細胞密度が500 個/mm²以下の症例に白内障手術を施行した場合、起こり…
角膜内皮細胞密度が500 個/mm²以下の症例に白内障手術を施行した場合、起こりやすい合併症はどれか。
- ⑴ 円錐角膜円錐角膜は角膜が菲薄化・突出する疾患で、内皮減少による術後合併症ではありません。
- ⑵ 水疱性角膜症内皮のポンプ機能が保てず、角膜浮腫が持続する水疱性角膜症を起こします。
- ⑶ 細菌性角膜潰瘍細菌性角膜潰瘍は感染によるもので、内皮細胞密度とは直接関係しません。
- ⑷ 点状表層角膜症点状表層角膜症は上皮の障害で、内皮減少の合併症ではありません。
- ⑸ 単純ヘルペス角膜炎単純ヘルペス角膜炎はウイルス感染で、内皮細胞密度とは関係しません。
解説
正解は⑵です。角膜内皮細胞はポンプ機能で角膜実質から水を汲み出し、角膜の透明性を保っていますが、ヒトではほとんど再生しません。細胞密度が500個/mm²前後以下まで減少すると、手術侵襲でさらに細胞が失われた際にポンプ機能が保てなくなり、角膜実質と上皮に浮腫が生じる水疱性角膜症を起こしやすくなります。そのため白内障手術前にはスペキュラーマイクロスコープで内皮細胞密度を確認します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp180511-10.html)を加工して作成