45歳の女性。全身性エリテマトーデスの治療で、ヒドロキシクロロキン硫酸塩の内服を…
45歳の女性。全身性エリテマトーデスの治療で、ヒドロキシクロロキン硫酸塩の内服を数年前から続けている。内科の医師から依頼を受け、眼科で定期的に検査を行っている。この薬について特に注意して確かめる眼の副作用として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 視神経が障害され、両眼の中心暗点と色の見分けにくさが急に進む。視神経の障害による中心暗点と色覚の低下は、抗結核薬のエタンブトールで注意する副作用です。
- ⑵ 黄斑の周りの網膜が輪の形に障害され、固視点のすぐ近くに輪のような暗点が生じる。この薬は網膜色素上皮と視細胞を障害し、黄斑を囲む輪状の障害と傍中心暗点を生じます。
- ⑶ 上下のまつ毛が長く濃くなり、眼の周りの皮膚が黒ずむ。まつ毛の伸びと皮膚の色素沈着は、緑内障のプロスタグランジン関連薬の点眼でみられる副作用です。
- ⑷ 線維柱帯からの流出が悪くなり、眼圧が上がって視野が欠ける。眼圧の上昇は、副腎皮質ステロイドの点眼や内服で注意する副作用です。
- ⑸ 水晶体の後面の中央が濁り、明るい所でまぶしさが強くなる。後嚢下の白内障は、副腎皮質ステロイドを長く使ったときに注意する副作用です。
解説
最も適切なのは、黄斑の周りの網膜が輪の形に障害され、中心の近くに暗点が生じることです。ヒドロキシクロロキン硫酸塩は、長く飲み続けると網膜色素上皮と視細胞を障害し、黄斑を囲む輪状の網膜の障害を生じることがあります。いったん進むと薬を止めても回復しにくいため、早い段階で見つけることが大切で、中心の視野や網膜の断層像、眼底の自発蛍光などで定期的に確かめます。
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