60歳の女性。緑内障のため、左眼だけにプロスタグランジン関連薬の点眼を1年間続け…
60歳の女性。緑内障のため、左眼だけにプロスタグランジン関連薬の点眼を1年間続けている。左右の眼の周りを見比べたときに、この薬の副作用として現れやすい変化はどれか。
- ⑴ 点眼している左眼のまつ毛が、右眼より長く濃くなる。プロスタグランジン関連薬は毛の成長を促し、点眼した側のまつ毛が長く濃く、本数も増えます。
- ⑵ 点眼している左眼で、近くを見るときにピントが合いにくくなる。近くにピントが合いにくくなるのは、アトロピンなど調節を麻痺させる薬の作用です。
- ⑶ 点眼している左眼の水晶体の後ろ側が濁り、まぶしさが増す。水晶体の後嚢下の濁りは、副腎皮質ステロイド薬を長く使ったときに起こりやすい副作用です。
- ⑷ 点眼している左眼の結膜に、黒っぽい色素の粒がたまる。結膜の黒い沈着は、エピネフリン系の点眼を長く使ったときにみられる変化です。
- ⑸ 点眼している左眼の瞳孔が小さくなり、暗い所で見えにくくなる。縮瞳して暗い所で見えにくくなるのは、ピロカルピンなど副交感神経作動薬の副作用です。
解説
点眼した側のまつ毛が長く濃くなる変化が現れやすいです。プロスタグランジン関連薬は眼圧を下げる効果が高く広く使われますが、まつ毛の伸長、眼瞼の皮膚の色素沈着、虹彩の色が濃くなる変化、上眼瞼のくぼみなどが点眼した側に出ます。片眼だけに使うと左右差として気づかれやすくなります。縮瞳はピロカルピン、後嚢下の濁りはステロイド薬、調節麻痺はアトロピンの作用です。
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