70歳の男性。緑内障の治療でβ遮断薬の点眼を始めることになった。医師の指示により…
70歳の男性。緑内障の治療でβ遮断薬の点眼を始めることになった。医師の指示により、点眼後は1分ほど目を閉じ、目頭を指で軽く押さえるよう説明する。この方法の主な目的として正しいのはどれか。
- ⑴ まばたきの回数を増やして、薬を角膜の全体へ早く行き渡らせる。まばたきは涙の排出を促し、薬を早く鼻へ流してしまいます。そのため点眼後は目を閉じて待ちます。
- ⑵ 涙点から鼻へ流れる薬を減らし、鼻の粘膜から全身へ入る量を抑える。目頭を押さえると涙点からの流出が減り、鼻の粘膜から吸収されて心臓や気管支に及ぶ副作用を減らせます。
- ⑶ 眼球を押して眼圧を一時的に上げ、薬を前房の中へ押し込む。押さえるのは眼球ではなく目頭の涙点の部分です。眼圧を上げて薬を入れる方法はありません。
- ⑷ 涙腺を刺激して涙を増やし、刺激の強い防腐剤を早く洗い流す。涙が増えると薬も薄まり流されてしまいます。目頭を押さえる目的は全身への移行を減らすことです。
- ⑸ 結膜嚢を広げて、一度に2滴以上をためておけるようにする。結膜嚢にためられる量は1滴ほどで、押さえても増えません。2滴以上入れてもあふれるだけです。
解説
涙点からの流出を減らし、全身への吸収を抑えることが主な目的です。点眼した薬の多くは涙点から涙小管・鼻涙管を通って鼻の粘膜へ流れ、そこから血液に入ります。β遮断薬は全身に入ると脈が遅くなったり、気管支が狭くなったりするおそれがあります。目を閉じて目頭を押さえると、眼にとどまる薬が増えて効果も高まり、全身への影響も減らせます。
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