63 歳の女性。開口困難を主訴として来院した。2 年前から大開口時に右側耳前部に…
63 歳の女性。開口困難を主訴として来院した。2 年前から大開口時に右側耳前部に雑音を認めていたが、3 日前から口が開けづらくなったという。顔面に圧痛部位はないが、開口時に下顎が右側に偏位する。初診時のエックス線画像(別冊No. 24A)とMRI(別冊No. 24B)を別に示す。適切な治療法はどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 顎関節制動術顎関節制動術は習慣性脱臼に対する手術です。
- ⑵ 筋突起切除術筋突起切除術は筋突起過長症に対する手術です。
- ⑶ 関節腔内洗浄療法関節腔を洗浄して癒着の剥離や炎症物質の除去を図ります。
- ⑷ 咀嚼筋ストレッチ咀嚼筋ストレッチは咀嚼筋痛障害に用いる治療です。
- ⑸ マニピュレーション下顎頭を前下方へ誘導し、転位した円板の復位を図ります。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶と⑸です。画像は見られないため本文から考えます。以前から右側の関節雑音(クリック)があり、急に開口制限が生じて開口時に下顎が患側(右側)へ偏位することから、復位を伴わない関節円板前方転位(クローズドロック)と考えられます。急性期には、徒手的に下顎頭を前下方へ誘導して円板の復位を図るマニピュレーションや、関節腔内洗浄療法で癒着の剥離と炎症物質の除去を図ります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-02.html)を加工して作成