顎骨内に発生した囊胞のH-E 染色病理組織像(別冊No. 7)を別に示す。診断名…
顎骨内に発生した囊胞のH-E 染色病理組織像(別冊No. 7)を別に示す。診断名はどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 歯根囊胞歯根囊胞は非角化重層扁平上皮で裏装され、炎症細胞浸潤を伴います。
- ⑵ 単純性骨囊胞単純性骨囊胞は上皮の裏装を欠く偽囊胞です。
- ⑶ 鼻口蓋管囊胞鼻口蓋管囊胞は扁平上皮や線毛円柱上皮で裏装され、上顎正中部に生じます。
- ⑷ 腺性歯原性囊胞腺性歯原性囊胞は粘液細胞や腺管様構造を含む上皮で裏装されます。
- ⑸ 正角化性歯原性囊胞顆粒層を伴う正角化上皮で裏装される囊胞で、本問の診断名とされています。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。画像は見られないため典型的な組織像から説明します。正角化性歯原性囊胞は、顆粒層を伴う正角化した重層扁平上皮で裏装され、基底細胞の柵状配列が目立たない点が特徴で、下顎臼歯部に好発し、埋伏歯を含むこともあります。錯角化を示し基底細胞が柵状に並ぶ歯原性角化囊胞(旧角化囊胞性歯原性腫瘍)とは区別されます。単純性骨囊胞は上皮の裏装がない偽囊胞です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-02.html)を加工して作成