下顎大臼歯部から下顎枝に及ぶ波動を伴う顎骨囊胞に対して開窓術を行う目的はどれか。…
下顎大臼歯部から下顎枝に及ぶ波動を伴う顎骨囊胞に対して開窓術を行う目的はどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 根治性の向上囊胞壁が残るため、根治性は全摘出に比べて劣ります。
- ⑵ 周囲骨の新生内圧が下がることで囊胞が縮小し、周囲から骨が新生します。
- ⑶ 治療期間の短縮囊胞の縮小を待つため、治療期間はむしろ長くなります。
- ⑷ 病的骨折の防止病的骨折の防止は直接の目的とはされていません。
- ⑸ 下歯槽神経の温存囊胞に接する下歯槽神経を損傷せずに温存できます。
解説
正解は⑵と⑸です。開窓術は囊胞壁の一部を切除して口腔と交通させ、囊胞内圧を下げる方法です。内圧が下がると囊胞は徐々に縮小し、周囲から骨が新生するため、大きな囊胞でも顎骨の欠損を減らせます。また囊胞に接する下歯槽神経や歯を損傷せずに温存できる利点があります。一方で、治療期間は長くなり、囊胞壁が残るため根治性は摘出術に劣ります。顎骨の弱体化を伴う大きな囊胞で選択されます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-02.html)を加工して作成