8 歳の男児。上顎両側中切歯の萌出遅延を主訴として来院した。歯の外傷の既往はない…
8 歳の男児。上顎両側中切歯の萌出遅延を主訴として来院した。歯の外傷の既往はないという。上顎埋伏過剰歯を抜去することとした。初診時の口腔内写真(別冊No. 15A)、エックス線画像(別冊No. 15B)及び歯科用コーンビームCT(別冊No. 15C)を別に示す。抜歯手順と用いる器具を示す。③に入る器具はどれか。1 つ選べ。局所麻酔(注射器)→ ① → ② → ③ → ④ → ⑤ →縫合(持針器)
- ⑴ 鋭匙鋭匙は抜去後に抜歯窩の歯囊や肉芽組織を搔爬するために用い、⑤に当たります。
- ⑵ 挺子挺子は骨削除で露出させた過剰歯を脱臼させるために用い、④に当たります。
- ⑶ メスメスは最初の歯肉切開に用い、①に当たります。
- ⑷ 骨膜剝離子骨膜剝離子は切開後に粘膜骨膜弁を剝離するために用い、②に当たります。
- ⑸ 回転切削器具粘膜骨膜弁の剝離後、過剰歯を覆う骨を削除するために回転切削器具を用います。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。写真は提示されていませんが、上顎正中部の骨内に埋伏した過剰歯の抜去では、局所麻酔の後、①メスで歯肉を切開し、②骨膜剝離子で粘膜骨膜弁を剝離して骨面を露出させ、③回転切削器具(バー)で過剰歯を覆う骨を削除して歯冠を露出させます。その後、④挺子で過剰歯を脱臼・抜去し、⑤鋭匙で歯囊などの軟組織を搔爬してから縫合します。したがって③に入るのは回転切削器具です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成