40 歳の男性。上顎右側第一小臼歯のクラウン脱離による咀嚼困難を主訴として来院し…
40 歳の男性。上顎右側第一小臼歯のクラウン脱離による咀嚼困難を主訴として来院した。診察の結果、咬合様式はグループファンクションであり、ジルコニアクラウンを製作することとした。完成したクラウンの口腔内試適で隣接面接触、辺縁適合性は共に良好であった。咬合検査後の口腔内写真(別冊No. 18)を別に示す。次に行うのはどれか。1 つ選べ。
- ⑴ クラウンの装着咬合の調整が済む前にクラウンを装着すると、咬合性外傷などの原因になります。
- ⑵ クラウンの再製作隣接面接触と辺縁適合性は良好で、咬合調整で対応できるため再製作は不要です。
- ⑶ 頰側咬頭の咬合調整側方運動時の頰側咬頭の強い接触を調整し、他の歯と均等な接触にします。
- ⑷ 口蓋側咬頭の咬合調整上顎の口蓋側咬頭は作業側の側方運動の誘導に通常関与しません。
- ⑸ 辺縁隆線部の咬合調整辺縁隆線部の調整は本症例の咬合検査所見に対する対応ではないと考えられます。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。写真は確認できませんが、グループファンクションでは側方運動時に作業側の犬歯から臼歯の頰側咬頭が接触して誘導します。上顎小臼歯のクラウンでは、咬頭嵌合位で咬合接触が適正でも、側方運動時に頰側咬頭の内斜面が強く当たっていると早期接触や咬頭干渉になります。正答から、咬合検査で頰側咬頭に強い接触が印記されていたと考えられ、頰側咬頭を調整して他の歯と均等に接触させてから装着します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成