下顎右側中切歯の自発痛と歯肉の腫脹で来院した患者の口腔内写真(別冊No. 17A…
下顎右側中切歯の自発痛と歯肉の腫脹で来院した患者の口腔内写真(別冊No. 17A)とエックス線画像(別冊No. 17B)を別に示す。プロービング深さは遠心唇側で5 mm であった。適切な対応はどれか。1 つ選べ。
- ⑴ PMTCPMTCは予防的な歯面清掃で、急性炎症への対応にはなりません。
- ⑵ 歯肉切除歯肉切除は急性炎症時には適さず、骨縁上の仮性ポケットなどに行います。
- ⑶ 新付着術新付着術は急性炎症時には行わない歯周外科処置です。
- ⑷ 歯周ポケット搔爬術歯周ポケット搔爬術は急性炎症が落ち着いてから検討する処置です。
- ⑸ 局所薬物配送システム〈LDDS〉ポケット内に抗菌薬を注入するLDDSで、急性炎症の消退を図ります。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。写真とエックス線画像は確認できませんが、自発痛と歯肉の腫脹、局所的な5mmの歯周ポケットから、歯周膿瘍などの急性の歯周炎症が考えられます。急性期にはまず消炎を図り、ポケット内に抗菌薬(ミノサイクリン軟膏など)を直接注入する局所薬物配送システム(LDDS)が有効です。急性炎症が強い時期の外科的処置は避け、症状が落ち着いてから歯周基本治療を進めます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成