上顎右側中切歯の色調改善のために、クラウンによる補綴処置を行うこととした。初診時…
上顎右側中切歯の色調改善のために、クラウンによる補綴処置を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No. 19A)、作業用模型上のクラウンの写真(別冊No. 19B)及びクラウン装着後の口腔内写真(別冊No. 19C)を別に示す。矢印の部分が最も関係するのはどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 機能的要件機能的要件は咬合や咀嚼機能に関するもので、歯頸部の形態とは関係が薄いです。
- ⑵ 審美的要件審美的要件は色調や形態の見た目に関するもので、矢印の部分の主な意義ではありません。
- ⑶ 力学的要件力学的要件は支台歯形成の保持形態や強度に関するものです。
- ⑷ 材料学的要件材料学的要件は材料の強度や耐久性に関するものです。
- ⑸ 生物学的要件歯頸部の辺縁形態や豊隆は歯周組織を保護する生物学的要件に関係します。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。写真は確認できませんが、矢印の部分は作業用模型上のクラウンの歯頸部のマージンやエマージェンスプロファイル(歯肉縁から立ち上がる豊隆)を示していると考えられます。クラウンの辺縁の位置や適合性、歯頸部の豊隆は、歯肉や歯周組織の健康を保つ生物学的要件に最も関係します。不適切な豊隆や不適合はプラークの停滞や歯肉炎、歯肉退縮の原因となるため注意が必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成