40歳の女性。中耳の手術を受けたあと、右側の舌の前方で味が分かりにくくなった。手…
40歳の女性。中耳の手術を受けたあと、右側の舌の前方で味が分かりにくくなった。手術の際に、中耳を通る神経の枝が傷ついたと説明を受けた。この神経が傷ついたときに、あわせて起こりうる変化として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 舌を前に出すと、舌の先が右側に曲がる。舌の運動は舌下神経が支配し、鼓索神経は関わりません。
- ⑵ 右側の顎下腺と舌下腺からの唾液の分泌が減る。鼓索神経は顎下腺と舌下腺へ向かう副交感神経の線維を含んでいます。
- ⑶ 右側の舌の前方3分の2で、触った感覚が鈍くなる。舌の前方3分の2の触覚や痛覚は、三叉神経の枝である舌神経が伝えます。
- ⑷ 右側の耳下腺からの唾液の分泌が減る。耳下腺の分泌は舌咽神経の線維が耳神経節を経て支配し、鼓索神経は関わりません。
- ⑸ 右側の舌の後方3分の1で味が分かりにくくなる。舌の後方3分の1の味覚は舌咽神経が伝えます。
解説
最も適切なのは、右側の顎下腺と舌下腺からの唾液の分泌が減ることです。中耳を通る鼓索神経は顔面神経の枝で、舌の前方3分の2の味覚を伝える線維と、顎下腺・舌下腺の分泌を促す副交感神経の線維を含んでいます。鼓索神経は舌神経に合流して舌に分布しますが、舌の触覚や痛覚を伝えるのは舌神経そのものです。舌の後方の味覚と耳下腺は舌咽神経、舌の運動は舌下神経が担います。
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