48歳の男性。数年前から指輪や靴がきつくなり、下顎が前に出て前歯の間にすき間がで…
48歳の男性。数年前から指輪や靴がきつくなり、下顎が前に出て前歯の間にすき間ができたことを主訴に来院した。舌が大きく、口唇も厚い。最も考えられる原因はどれか。
- ⑴ 下垂体後葉から抗利尿ホルモンが過剰に分泌されている。抗利尿ホルモンの過剰は体内に水をためますが、骨や軟部組織の肥大は起こしません。
- ⑵ 副甲状腺から副甲状腺ホルモンが過剰に分泌されている。副甲状腺ホルモンの過剰では骨の吸収が進み、骨の肥大は起こりません。
- ⑶ 副腎皮質からコルチゾールが過剰に分泌されている。コルチゾールの過剰では満月様の顔貌や中心性の肥満が起こり、下顎の突出は起こりません。
- ⑷ 甲状腺から甲状腺ホルモンが過剰に分泌されている。甲状腺ホルモンの過剰では動悸や体重の減少が起こり、顎や手足の肥大は起こりません。
- ⑸ 下垂体前葉から成長ホルモンが過剰に分泌されている。成人での成長ホルモンの過剰は先端巨大症を起こし、下顎の突出や巨舌がみられます。
解説
最も考えられるのは、下垂体前葉から成長ホルモンが過剰に分泌されていることです。骨端線が閉じたあとに成長ホルモンが過剰になると先端巨大症となり、手足の先端や下顎、眉弓、鼻などが大きくなります。口腔では下顎の前突による反対咬合、歯の間のすき間、巨舌、口唇の肥厚がみられます。多くは下垂体の腺腫が原因で、歯科での顔貌や咬合の変化から見つかることもあります。
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