記憶を形成する際に、海馬のシナプス後ニューロンへ流入し、長期増強〈LTP〉を引き…
記憶を形成する際に、海馬のシナプス後ニューロンへ流入し、長期増強〈LTP〉を引き起こすのはどれか。1 つ選べ。
- ⑴ H⁺H⁺はLTPの誘導に直接関与するイオンではありません。
- ⑵ K⁺K⁺は主に細胞外へ流出して再分極に関わるイオンです。
- ⑶ Ca²⁺NMDA受容体を通じて流入し、LTPを誘導します。
- ⑷ Cl⁻Cl⁻の流入は過分極を起こし、抑制性に働きます。
- ⑸ Mg²⁺Mg²⁺は静止時にNMDA受容体のチャネルを塞ぐ役割をもちます。
解説
正解は⑶です。海馬の長期増強(LTP)では、シナプス前から放出されたグルタミン酸がAMPA受容体を介して脱分極を起こすと、NMDA受容体のチャネルを塞いでいたMg²⁺が外れます。するとNMDA受容体を通じてCa²⁺がシナプス後ニューロンへ流入し、CaMKⅡなどの酵素を活性化してAMPA受容体を増やし、シナプス伝達が長期に増強されます。Mg²⁺は流入するのではなく、チャネルを塞ぐ役割をもちます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-02.html)を加工して作成