40歳の男性。下顎右側第二小臼歯の処置のため浸潤麻酔を行った。しばらくすると歯肉…
40歳の男性。下顎右側第二小臼歯の処置のため浸潤麻酔を行った。しばらくすると歯肉を探針でつついても痛みは感じなくなったが、器具で押されている感じは残っていると話した。この理由として正しいのはどれか。
- ⑴ 細い神経線維ほど、局所麻酔薬によって早く伝導が遮断される。痛覚を伝える細い線維は麻酔薬で遮断されやすく、圧覚を伝える太い有髄線維は遮断されにくいです。
- ⑵ 痛覚を伝えるのは太い有髄線維で、麻酔薬はまずその線維を遮断する。痛覚を伝えるのは細い有髄線維と無髄線維で、太い線維は触圧覚を伝えます。
- ⑶ 局所麻酔薬はナトリウムチャネルを開き、痛覚の線維を興奮し続けさせる。局所麻酔薬はナトリウムチャネルを遮断して、活動電位の発生を抑えます。
- ⑷ 圧覚は自律神経によって伝えられるため、局所麻酔薬の作用を受けにくい。圧覚は体性感覚で、三叉神経の太い有髄線維によって伝えられます。
- ⑸ 圧覚は顔面神経によって伝えられるため、三叉神経の麻酔では消えない。顔面や口腔の圧覚も三叉神経が伝え、顔面神経は主に表情筋の運動を担います。
解説
細い神経線維ほど局所麻酔薬によって早く伝導が遮断される、が正しいです。局所麻酔薬はナトリウムチャネルを遮断して神経の伝導を止めますが、その効きやすさは線維の太さによって異なります。痛覚や温度覚を伝える細い線維は早く遮断され、触覚や圧覚を伝える太い有髄線維、さらに運動線維は遮断されにくいため、痛みは消えても押される感じが残ることがあります。
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