65歳の女性。発熱が続いて水分をあまりとれず、尿の量が減って色が濃くなった。体液…
65歳の女性。発熱が続いて水分をあまりとれず、尿の量が減って色が濃くなった。体液が不足したときに、腎臓で尿の量を減らす仕組みとして正しいのはどれか。
- ⑴ 心房から利尿ペプチドが分泌され、ナトリウムの排泄が増える。心房性ナトリウム利尿ペプチドは体液が多いときに出て、尿の量を増やす方向に働きます。
- ⑵ 膀胱の平滑筋が収縮し、作られた尿が膀胱の中にとどまる。膀胱の平滑筋の収縮は排尿に働き、作られる尿の量を減らす仕組みではありません。
- ⑶ 下垂体後葉から抗利尿ホルモンが分泌され、集合管で水の再吸収が増える。体液が濃くなると抗利尿ホルモンが分泌され、集合管で水の再吸収を高めて尿を濃縮します。
- ⑷ 腎臓からのレニンの分泌が止まり、尿細管でのナトリウムの再吸収が減る。体液が不足するとレニンの分泌はむしろ増え、アルドステロンを介してナトリウムと水の保持が進みます。
- ⑸ 副甲状腺ホルモンが分泌され、糸球体での血液の濾過が止まる。副甲状腺ホルモンはカルシウムの調節に関わり、糸球体の濾過を止める働きはありません。
解説
下垂体後葉から抗利尿ホルモンが分泌され、集合管で水の再吸収が増える、が正しいです。水分が不足して血液の浸透圧が上がると、視床下部がこれを感じ取り、下垂体後葉から抗利尿ホルモンが分泌されます。このホルモンは集合管に水の通り道を増やし、水の再吸収を高めて少量の濃い尿を作ります。あわせて、レニン・アンギオテンシン・アルドステロン系もナトリウムと水の保持に働きます。
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