45歳の女性。甲状腺の手術を受けたあとから、口唇と指先のしびれを訴え、手指がこわ…
45歳の女性。甲状腺の手術を受けたあとから、口唇と指先のしびれを訴え、手指がこわばるようになった。血清カルシウム値は低下している。手術で副甲状腺が障害され、分泌が低下したホルモンについて、本来の働きとして正しいのはどれか。3つ選べ。
- ⑴ 骨からカルシウムを血中へ放出させる。副甲状腺ホルモンは破骨細胞の働きを介して骨吸収を促します。
- ⑵ 腎臓の尿細管でカルシウムの再吸収を促す。尿へのカルシウムの排出を減らし、血中濃度を保ちます。
- ⑶ 腎臓で活性型ビタミンDの産生を促す。活性型ビタミンDが増えると、腸からのカルシウム吸収が高まります。
- ⑷ 骨へのカルシウムの沈着を促して血中濃度を下げる。血中カルシウムを下げる働きは、甲状腺から出るカルシトニンのものです。
- ⑸ 腎臓の尿細管でリンの再吸収を促す。副甲状腺ホルモンはリンの再吸収を抑え、尿へのリンの排出を増やします。
解説
骨からカルシウムを放出させること、腎臓でカルシウムの再吸収を促すこと、活性型ビタミンDの産生を促すことの3つが正しい働きです。副甲状腺ホルモンは血中カルシウム濃度を上げるホルモンで、甲状腺の手術で副甲状腺が傷つくと分泌が減り、低カルシウム血症によって口唇や指先のしびれ、テタニーが起こります。リンについては尿細管での再吸収を抑えます。血中カルシウムを下げるのはカルシトニンの働きです。
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