42歳の男性。歯周基本治療の後も、数か所に出血を伴う深い歯周ポケットが残っている…
42歳の男性。歯周基本治療の後も、数か所に出血を伴う深い歯周ポケットが残っている。歯周治療で抗菌薬を用いることについて正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 局所に投与する抗菌薬は、効果を保つため数年間毎日注入し続ける。長期の連用は耐性菌を生むため、必要な期間に限って用います。
- ⑵ 抗菌薬の局所投与は、ルートプレーニングと併用して行う。局所投与は機械的な清掃と組み合わせることで、ポケット内の細菌を減らします。
- ⑶ 抗菌薬はバイオフィルムの内部に届きにくく、機械的な除去が前提となる。バイオフィルムは抗菌薬から細菌を守るため、まず物理的に破壊・除去します。
- ⑷ 抗菌薬を内服すれば、ルートプレーニングを省いても同じ効果が得られる。抗菌薬はバイオフィルムに効きにくく、機械的な除去の代わりにはなりません。
- ⑸ 抗菌薬は歯石を化学的に溶かし、根面から取り除く働きをもつ。抗菌薬に歯石を溶かす作用はありません。
解説
局所投与をルートプレーニングと併用すること、抗菌薬はバイオフィルムに届きにくく機械的な除去が前提となることの2つが正しいです。プラークは細菌が基質に包まれたバイオフィルムで、抗菌薬が内部まで届きにくいため、スケーリングやルートプレーニングで物理的に破壊して除去することが治療の基本です。そのうえで、深いポケットには局所投与を、重い歯周炎には全身投与を補助的に用います。長期の連用は耐性菌を生むため避けます。
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