72歳の男性。数年前から尿の勢いが弱く、夜間に3回トイレに起きるようになったため…
72歳の男性。数年前から尿の勢いが弱く、夜間に3回トイレに起きるようになったため受診した。血尿や体重減少はない。研修医が直腸指診を行い、前立腺を触れた。前立腺肥大症に典型的な触診の所見として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 前立腺が小さく縮んで、ほとんど触れない状態になっている前立腺は直腸の前の壁越しに触れる臓器で、肥大症では大きく触れます。
- ⑵ 強く押すと飛び上がるほどの痛みがあり、熱く腫れている強い圧痛と熱感は前立腺の急な炎症を示し、肥大症では通常みられません。
- ⑶ 柔らかく波打つような感触で、押すと内容物が動く波打つような感触は膿などがたまった状態を示し、肥大症の所見ではありません。
- ⑷ 全体が左右対称に大きく、表面はなめらかで、弾力のある硬さである前立腺肥大症では前立腺が全体に大きくなり、表面は平滑で、ゴムのような弾力のある硬さに触れます。
- ⑸ 表面がでこぼこして左右が非対称で、一部に石のように硬い結節を触れる石のように硬い結節は前立腺癌を疑う所見で、肥大症の典型ではありません。
解説
前立腺肥大症に典型的なのは、全体が左右対称に大きく、表面はなめらかで、弾力のある硬さに触れる所見です。前立腺は直腸の前の壁越しに触れることができ、肥大症では尿道を取り囲む部分が大きくなるため、尿の勢いが弱くなったり夜間の頻尿が起きたりします。表面がでこぼこして石のように硬い結節があれば前立腺癌を、強い圧痛と熱感があれば急性前立腺炎を疑います。触診の所見に加え、血液の前立腺特異抗原や超音波検査で評価します。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。