64歳の男性。便に血が混じることがあるため受診した。研修医が直腸指診を行うことに…
64歳の男性。便に血が混じることがあるため受診した。研修医が直腸指診を行うことになった。診察の進め方として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 指を入れる前に肛門の周りを見ることはせず、触診から始める。まず肛門の周囲を視診して、痔核や裂肛、皮膚の病変などがないかを確かめます。
- ⑵ 指を抜いたあと、手袋に付いた便の色は確かめずに廃棄する。手袋に付いた便の色や血液の有無は、出血の部位を考える大切な情報です。
- ⑶ 痛みを短くするため、潤滑剤は使わずに指をすばやく奥まで入れる。潤滑剤を使わず急に入れると痛みが強く、肛門が締まって診察しにくくなります。
- ⑷ 患者に立ったままで壁に手をついてもらい、後ろから指を入れる。立位では力が入りやすく転倒の危険もあり、通常の直腸指診の姿勢ではありません。
- ⑸ 目的を説明して同意を得て、左側臥位で両膝を胸の方へ曲げてもらう。直腸指診は説明と同意のうえ、肛門が観察しやすく力の抜けやすい左側臥位で膝を曲げて行います。
解説
目的を説明して同意を得て、左側臥位で両膝を胸の方へ曲げてもらうのが最も適切です。直腸指診では、まず肛門の周囲を視診し、潤滑剤を付けた指を、患者に口で息をしてもらいながらゆっくり入れます。直腸の壁の腫瘤、男性では前立腺の大きさや硬さを確かめ、指を抜いたあとは手袋に付いた便の色や血液を観察します。羞恥心に配慮し、露出は最小限にします。
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